これからアルバイトを始めたいと思っている人の中には、アルバイトの履歴書を何回も書いたことがあるという人もいれば、初めてという人もいらっしゃると思います。
アルバイトの採用フローは履歴書から面接へと進んでいくため、履歴書が通らなければ面接を受けることができません。
つまり、アルバイトの履歴書は面接に進むためにも重要なものなのです。
その中でも「志望動機」は、仕事に対するやる気や適性を図られる重要な項目です。
しかし、これからアルバイトの履歴書を書こうとしているけど、
- そもそも志望動機とは何なのか知りたい
- 志望動機に書くとNGなことはあるのか知りたい
- 志望動機を書くときのポイントについて知りたい
- 実際に志望動機の例を見てみたい
などという人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、アルバイトの履歴書の志望動機欄に何を書いていいか分からないという悩みを解決していきます。
履歴書への記載が求められる志望動機とは?
アルバイトの履歴書には必ず「志望動機」の項目があります。
志望動機とは、簡単にいうと「そのアルバイト先で働きたいと思った理由」です。
志望動機は採用側にとっては応募者に1番聞きたいことです。
あなたがカフェを経営している場合を想像してみてください。
応募者にまず聞きたいことは「どうしてここのカフェで働きたいのか」や「ここのカフェでなければならない理由はあるのか」などではないでしょうか。
採用側は、多くあるカフェの中でもこのカフェで働きたいと思われている明確な理由が分かれば、安心して採用できます。
そのため、志望動機欄には「接客がしたい」「事務がしたい」などの“他のアルバイト先でもいいのでは”と思われてしまうような内容ではなく、“ここでなければならない理由”を書くようにしましょう。
履歴書に書くとNGな志望動機とは?
先述の通り志望動機とは、アルバイト先に応募した理由のことをいいます。
では、志望動機を書く際に気を付けた方がいいことにはどんなことがあるのでしょうか。
ここからは、NGな履歴書の志望動機の書き方を3つ紹介します。
働きたい理由がはっきりしない
「頑張りたい」「やってみたい」など、働きたい理由がはっきりしない志望動機はNGです。
いくら熱意があっても働きたい理由が伝わらなければ、採用側は「長く働いてくれるのか」「すぐに辞めてしまわないか」と心配になってしまいます。
そのため、「留学費用を貯めたい」「生活費にしたい」など、アルバイトをする動機をしっかりと伝えられるようにしましょう。
自分の都合を全面に出しすぎている
「試験勉強に励みたいので勉強第一で働きたい」「家事や子育てを第一にしたい」など、相手のことを考慮せずに自分の都合のみを前面に出しすぎている履歴書はNGです。
もちろん、自分の都合を履歴書に盛り込んでも問題ありませんが、「平日は勉強に励みますが、休日は多めにシフトに入れます」「子どもが保育園の時間を中心に働きたい」など、アルバイト先のことも考慮した文章を心掛けましょう。
文章が長く何が言いたいのか分からない
だらだらと長い文章を書いてしまうのもNGです。
志望動機欄はそこまで大きくありませんが、中には小さな字でたくさん書いている人もいます。
しかし、あまりにも長いと採用側の負担になるうえ、伝えたいことが伝わらない可能性もあります。
そのため、志望動機はポイントを絞って短くまとめるようにしましょう。
履歴書の志望動機を書くときのポイントとは?
履歴書の志望動機には、自分の都合を前面に出しすぎず、なぜここのアルバイト先でなければならないのかという明確な理由を書くとよいことが分かりました。
ほかにも、履歴書の志望動機を書くときのポイントがあります。
それは、関心があることや学びたいことと仕事を関連付けることです。
アルバイトをしようと思ったときに、全く興味がないことや苦手なことをしなければならないアルバイト先をわざわざ選ぶ人はいません。
アルバイトするなら、関心があることや学びたいこと、少しでも得意が生かせるアルバイト先を選ぶようにしましょう。
例えば、「洋服が好き」ならばアパレルショップ、「簿記の勉強をしている」ならば税理士事務所などです。
自分の体験談や興味、好みなどを志望動機に記載することで、採用側も納得できる志望動機になり、いきいきと働く姿もイメージしてもらいやすくなります。
履歴書に記載する志望動機の例文を紹介
ここからは、実際に志望動機のOK例を紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
アパレルショップの志望動機例
私が貴社を志望した理由は、衣服を通してお客さまを笑顔にしたいと考えたからです。
私は昔から毎月ファッション誌を購入するほど洋服が好きで、学校終わりや休日はアパレルショップを見て回っています。
そして自分の好みの洋服を見つけて購入したときは、嫌なことも忘れるくらい嬉しい気持ちになり、笑顔になれます。
貴社は母も愛用していたアパレルショップで、私も愛用するようになりました。
また、私は以前カフェでアルバイトをしており、接客サービスや言葉遣いを学んできました。
カフェでの経験と積み重ねてきた洋服の知識を生かし、衣服を通してお客さまを笑顔にしたいと思っています。
塾講師の志望動機例
私は現在○○大学の教育学部で小学校の教師になるために学んでいます。
この度大学の講義に加え、実際に小学生との密な触れ合いを通して教育について学びたいと考え、one to oneを指導方針としている貴社を志望いたしました。
1人1人の個性を生かせる指導方針を考え、それぞれの生徒と向き合いながら、個性や成績を伸ばしていきたいと思っています。
また、貴社は大学から徒歩5分ということもあり通いやすいというのも志望動機の1つです。
講義後や空きコマなどでもシフトを入りやすいので、採用された際は大学卒業まで続けたいと考えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
アルバイトの履歴書の志望動機は、面接前に文章のみでやる気や適性を判断されてしまいます。
しかし言い換えれば、採用側にやる気や適性を最大限伝えるチャンスでもあります。
志望動機のNGや書き方のポイントを抑えて“通る”志望動機を書けるようにしましょう。