インターネットが浸透している現代では様々な情報が溢れかえっていますが、今まで知ることのできなかった情報を知れるようになっています。
例えば、企業の口コミから派遣会社が、詐欺まがいの行為をおこなっている事実などです。
人々による監視が厳しくなった昨今でも、ブラック企業や悪質な行為をおこなう企業は絶えません。
詐欺まがいの行為をおこなう派遣会社と聞くと、
- 具体的にはどのような行為をしているのか知りたい
- 怪しい派遣会社を見分けられるのか不安だ
- 安心できる派遣会社を見分ける方法を知りたい
と考えた方もいるでしょう。
今回は詐欺まがいの行為をおこなう派遣会社の見分け方、安心できる派遣会社の見分け方を解説します。
派遣会社で働くことに不安を覚えている方は、ぜひ本記事を参考にしていただければと思います。
詐欺まがいの行為・悪質な行為をする派遣会社はある
昨今はブラック企業という言葉が一般化するなど、企業に対する人々の監視の目が厳しくなっています。
一方で、まだまだ詐欺まがいの行為をおこなう派遣会社が存在しているのもまた事実です。
本章では悪質な派遣会社がおこなっている行為を紹介します。
給与が支払われない
働けば必ず貰える給料も、悪質な派遣会社では貰えないことも珍しくありません。
派遣社員側が問い合わせをしないと、キチンと支払われないケースもしばしばです。
また給料日に給料が支払われず、遅れて支払われるケースもあります。
福利厚生がない
企業に所属して働くメリットには、給料以外にも福利厚生があります。
例えば、健康保険などの社会保険です。
健康保険は病気になった際の治療費が一部負担になるなど、大変ありがたい制度です。
企業が一定以上の規模の場合には、社員を社会保険に加入させるのは企業の義務となっています。
悪質な派遣会社の場合、加入義務のある社会保険に社員を加入させないケースがあります。
仕事を無理やり入れてくる
派遣会社と派遣社員の力関係を利用して、仕事を無理やり入れてくる企業も中にはあります。
仕事が切れると困る派遣社員側の立場を利用して、派遣社員側が希望していない仕事を紹介するケースです。
仕事が継続できるとはいえ、望んでいない仕事である点には違いありません。
釣り求人が多い
派遣会社で仕事を探している方の中には、Webサイトに掲載された仕事に就きたいと思い、応募する方もいるでしょう。
もちろん目玉の求人として、そのまま応募できる派遣会社もありますが、悪質な派遣会社では違います。
悪質な派遣会社では良い条件の仕事をWebサイトに掲載して、派遣社員の登録数を増やそうとする会社があります。
人々を集める“釣り求人”で求職者を集めて、別の仕事を紹介するという手法です。
悪質な派遣会社では、“釣り求人”に応募できないケースがほとんどです。
実際の仕事内容が異なる
悪質な派遣会社では、派遣先で募集内容と異なる仕事をさせられるケースがあります。
例えば、書類整理が中心のデスクワークと募集内容に記載されていたのに対して、実際にはテレアポ業務など別の仕事に従事させられたというケースです。
悪質な派遣会社では募集内容の仕事が、そのまま実際の仕事になるとは限りません。
二重派遣
法律では派遣先の会社からさらに派遣となる、いわゆる二重派遣は禁止となっています。
二重派遣は指揮命令系統が曖昧、安全管理が不十分となるなどの理由から禁止されています。
悪質な派遣会社の中には派遣先の企業をチェックせずに、二重派遣を黙認する会社もあります。
悪質な派遣会社を見分ける方法
詐欺まがいの行為をおこなう派遣会社や悪質な派遣会社は、残念ながらまだ数多く残っています。
本章では悪質な派遣会社で働かないためにも、悪質な派遣会社を見分ける方法を解説します。
初めて名前を聞く派遣会社で働く前には、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
国の許可
企業が人材派遣をおこなう場合には、国の許可・届け出が必要になっています。
国の許可を得るには一定の基準をクリアする必要があるため、国の許可を得ている企業は一定の信頼をおいてもよいでしょう。
以下のサイトから検索が可能となっているので、サイトに該当の派遣会社がなければ、怪しい会社といえます。
参考:労働者派遣事業許可・届出事業者の検索「人材サービス総合サイト」
過去に問題を起こしているか確認する
昨今のネット社会には悪いところも多い一方で、良いところもたくさんあります。
例えば、問題を起こした企業をすぐに調べられる点です。
過去に何らかの不正行為をおこない処罰を受けていた場合、検索をすればすぐにわかります。
Google検索を使えば、企業名の後ろにサジェストキーワードが出てくる場合もあります。
見知らぬ企業の場合には、あらかじめチェックするのもよいでしょう。
悪い口コミが多いかチェック
個人が情報を発信できる昨今では、企業の評判もネットで調べられます。
特に最近では企業に対する評判を口コミ形式で評価できるサイトがあるため、参考にするとよいでしょう。
ただし、口コミはあくまで個人の主観に過ぎません。
1つの口コミ情報を切り取って判断するのではなく、より多くの情報を調べるようにしましょう。
掲載された仕事内容をチェック
悪質な派遣会社の場合、掲載する求人の仕事内容を曖昧に書いているケースがあります。
曖昧に書くことで実際の仕事と異なる場合があっても、逃げられるようにするためです。
他の派遣会社が掲載している類似の求人と比較すると、一目瞭然のケースがあります。
他の派遣会社が掲載している類似案件と比較するのも良い方法でしょう。
担当者とのやり取り
悪質な派遣会社の場合、担当者も相応レベルである可能性が高くなります。
連絡頻度の多さや返信の早さ、やり取りの丁寧さなどをチェックするようにしましょう。
担当者がいい加減な対応をしている場合、企業も相応レベルの可能性が高くなります。
安心できる派遣会社を見つける方法
詐欺まがいの行為をおこなう派遣会社や悪質な派遣会社の見分け方を紹介しましたが、反対に安心できる派遣会社の見つけ方を解説します。
初めて派遣会社で働こうと考えている方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
優良派遣事業者
優良派遣事業者とは、一定の基準を満たした派遣会社に対する国の認定制度です。
法令遵守はもちろん、派遣社員のキャリア形成の支援や健全な労働環境の確保、派遣先でのトラブル防止などがおこなえているかが基準となっています。
優良派遣事業者となっている派遣会社は、一定の基準を満たしているため、安心できる派遣会社と考えてよいでしょう。
全国展開している大手
全国展開している大手だからといって、詐欺まがいの行為や悪質な行為をしない派遣会社とは限りません。
一方で昨今は企業に対するコンプライアンスは非常に厳しく監視されています。
特に大手企業の場合は詐欺まがいの行為や悪質な行為をおこなえば、一気に拡散します。
大手派遣会社は、コンプライアンスにも非常に気を配っているため、詐欺まがいの行為や悪質な行為はしないと一定の信頼をおいてもよいでしょう。
求人数の多さ
コンプライアンスの順守については自社はもちろん、取引先にも求められるのが昨今の傾向です。
怪しい会社や悪質な行為をする会社とは、取引を控えようとする企業も増えています。
求人数の多い派遣会社数は、それだけ多くの企業と取引をしている証になります。
もちろん釣り求人など架空の求人があるため、求人数だけでは信頼できません。
一方で求人の多さは、多くの会社から信頼されているために取引が多くなっているというバロメーターになります。
求人数の多さも1つの基準と捉えてよいでしょう。
口コミをチェック
各情報サイトに載っている企業への口コミも基準の1つにするとよいでしょう。
個人の主観がそのまま口コミ情報となっているため、鵜呑みにはできませんが参考にはなります。
他の情報とあわせて、多角的に判断する際の材料にするとよいでしょう。
まとめ
ネットが社会に浸透している現代でも、詐欺まがいの行為や悪質な行為をする派遣会社はまだまだあります。
今回の記事では詐欺まがいの行為や悪質な行為をする派遣会社を見抜くポイントとして、以下をとりあげました。
- 国の許可があるか否か
- 過去に問題を起こしているか
- 悪い口コミが多いか
- 掲載された仕事内容が明瞭か
- 担当者とのやり取りに問題はないか
これから派遣会社で働こうと考えている方は、ぜひ参考にしていただければと思います。