正社員やフリーランス、契約社員など昨今は働き方にも様々な選択肢があります。
各々の働き方に良いところ・悪いところがあるため、個人が置かれた状況や価値観で選ぶとよいでしょう。
様々な選択肢がある中で派遣社員と聞くと、
- 派遣社員として働くと、どのよう点が良いところか知りたい
- 派遣社員として働き始める方法が知りたい
- 派遣社員としてもっと良い条件で働きたい
と考えている方も多いでしょう。
今回は派遣社員として働くと得られる良いところ3つと派遣社員になる方法を解説します。
これから派遣会社で働こうと考えている方は、ぜひ本記事から派遣社員の良いところを読み取っていただければと思います。
雇用されている方の約2.5%は派遣社員
派遣社員の良いところを解説する前に、実際にどのくらいの方が派遣社員として働いているかを紹介します。
2021年に総務省が調査したデータによると、雇用者として働いている方の2.5%、およそ142万人が派遣社員となっています。
142万人は沖縄県の人口(145万人)と同じ程度であり、派遣社員として働いている方がどれだけ多いのかがわかるでしょう。
派遣社員という働き方は歴史の浅い雇用形態ではありますが、今や多くの方が選択肢に入れている働き方といえます。
参考:令和3年 労働力調査年報
派遣社員の良いところ3選
本章ではメインテーマである派遣社員の良いところを解説します。
派遣社員の良いところは数多くあるため、今回は3つに絞って解説します。
これから派遣社員として働こうと検討している方は、ぜひ参考にしてください。
働き方が選びやすい
派遣社員は働き方が選べる点が良いところの1つです。
例えば、子育てや介護でフルタイムの正社員では働けないという方でも、派遣社員であれば週2~4日で働くことができます。
他にも世界を旅してまわるので、夏の間は休みにするといった働き方も可能です。
ライフプランや個人の予定にあわせて働ける自由度の高さが、派遣社員として働く良いところといえます。
色々な現場で働く機会に恵まれる
色々な現場で働く機会に恵まれる点も派遣社員の良いところです。
派遣社員の場合、派遣先の規模や社風も異なる企業へ派遣されることも珍しくないため、知見を広げる良い機会となります。
一方で正社員として働く場合、基本的には同じ現場で働くケースがほとんどです。
もちろん職種によっては様々な現場で働く機会もありますが、規模も社風も異なる企業で働く機会は中々ないでしょう。
キャリアの相談がしやすい
自身のキャリアをどのように積んでいこうかなどの相談がしやすいのも、派遣社員の良いところです。
派遣社員の場合、良いキャリアを積んでもらえれば、それだけ派遣会社にとっては魅力的な人材となるため、協力的なケースがほとんどです。
一方でサラリーマンの場合、上司との人間関係や部下のキャリアに興味のない上司など、様々な理由でキャリア相談がしやすいとは必ずしもいえません。
派遣社員として働くための方法
派遣社員の良いところを把握できたところで、実際に派遣社員として働いてみようと思った方もいらっしゃるでしょう。
本章では派遣社員として働くための方法を4つのステップに分けて、紹介します。
派遣会社に仮登録
まずは派遣会社に仮登録という形で、簡単なプロフィールを登録します。
昨今はどの派遣会社もプロフィール入力が簡略化されているため、時間を取られることはないでしょう。
仮登録をおこなうと、派遣会社から面談案内のメールもしくは電話がきます。
面談後に本登録
仮登録の段階では、まだ派遣社員として働くことはできません。
派遣会社との面談を経てから本登録となるため、派遣会社との面談は必須です。
派遣会社との面談はリアルで対面する形式とオンライン形式の2つの種類にわかれています。
求人・仕事の紹介を受ける
派遣会社と面談後は実際に求人・仕事の紹介を受ける流れとなります。
気になった求人・仕事があった場合には派遣会社の担当者に相談してみましょう。
人気や好条件の求人・仕事はすぐに応募が入るので、要注意です。
派遣先の会社と面談
求人・仕事の応募後はいきなり仕事が始まるわけではありません。
すぐに仕事が始まるケースもありますが、多くの場合は職場見学という形で派遣先の会社を訪れる機会があります。
同時に派遣先の会社と面談となるケースがあるので、しっかりと準備をしていきましょう。
派遣社員として働く際の注意点
派遣社員の良いところや派遣社員として働く方法を紹介してきましたが、注意点も存在します。
本章では派遣社員として働く際の注意点を3つ解説します。
注意点を知っておかないと思わぬところで、足をとられるケースがあるので、注意点はしっかり頭に入れておきましょう。
雇用が不安定な部分がある
派遣社員には良いところが多くある一方で、雇用が不安定な点は否めません。
企業が派遣社員を活用する理由の1つに、雇用の調整が効く点があげられます。
例えば、ビジネスが忙しい時期には増員という形で派遣社員が多く補充され、ビジネスが落ち着いたら契約解除で、人員にかかるコストのコントロールが入ります。
雇用の調整が効きやすい、つまり雇用が安定的ではない点は否めないでしょう。
3年ルール
派遣社員の場合、同一の現場・職場では3年しか働けないという法律があります。
いわゆる、派遣の3年ルールです。
どんなに居心地の良く、働きやすい職場であったとしても、3年までしか働けない点は派遣社員として働く上で注意した方がよいでしょう。
スキルアップの機会が限られる
正社員であれば、年次や本人のやる気、素養次第で様々な仕事が任され、スキルアップの機会に恵まれます。
一方で派遣社員の場合、携わる業務については契約で決まっているため、限定的です。
工夫次第ではスキルアップが可能ですが、スキルアップの機会は正社員より限定的といえるでしょう。
より良い条件で派遣会社で働くポイント
派遣社員の良いところは数多くありますが、所属する派遣会社によってはさらに良い条件で働くことが可能です。
本章ではより良い条件で派遣会社で働くためのポイントを解説します。
複数の派遣会社に登録する
同一の派遣先や仕事内容であっても、派遣会社によって条件が異なるケースは珍しくありません。
より良い条件で働くためにも、派遣会社は複数登録することをおすすめします。
1つの派遣会社しか登録していない場合、より良い条件で働く機会を逃してしまいます。
専門分野に強い派遣会社に登録する
一般的な派遣社員と比べて、高い専門性を持っている方は良い条件で働ける要素は揃っています。
自身に高い専門性がある場合には、専門分野に強い派遣会社に登録するのも良いアプローチでしょう。
専門性を持っている派遣会社の場合、専門性に特化した求人が集まっているため、求人や仕事が選びやすくなります。
例えば、保育や看護、介護分野に専門性を持っているのであれば、ぜひ専門分野に強い派遣会社に登録しましょう。
スキルアップ
スキルアップもより良い条件で働くためには有効なアプローチです。
専門的なスキルや知識を求めている現場は少なくありません。
より良い条件に見合うだけの相応しいスキルを身につければ、多くの現場で働く選択肢が生まれるでしょう。
まとめ
派遣社員は雇用形態として歴史は浅いですが、多くの方に利用されています。
融通の利く働き方や様々な会社で働ける点が、派遣社員の良いところとして、多くの方に利用されている理由の1つになっています。
今回の記事では派遣社員の良いところの他に、派遣社員として働く方法や注意点、より良い条件で働く方法を解説しました。
今後派遣社員として働くことを選択肢に入れている方は、ぜひ本記事を参考にしていただければと思います。