派遣社員として働くメリットの1つに、様々な現場で働ける点があげられます。
一方で派遣会社から紹介される多種多様な案件や仕事の中には、自分に合わない仕事もあるでしょう。
派遣会社から紹介された仕事に対して、
- 断ることができるのか知りたい
- 仕事を断る際のポイントを知りたい
- 仕事を断り過ぎると問題がでてくるのか不安
という風に考えた方もいるはずです。
今回は派遣会社から紹介された仕事は断れるのか、断る際のポイントや注意点を解説します。
これから派遣会社で働こうと考えている方はもちろん、既に働いている方もぜひ本記事を参考にしていただければと思います。
【前提】派遣会社の仕事は断れる
派遣会社からの仕事が断れるのか不安に思う方もいるかと思いますが、結論からいいますと派遣会社から紹介された仕事は断れます。
前提として日本では職業選択の自由があるため、仕事を断ることは正当な行為です。
派遣会社から求人を紹介された時や職場見学時、雇用契約前であれば、仕事を断るのにそれほど問題は生じません。
ただし、契約後に仕事を断ろうとすると、契約上の問題が発生するので要注意です。
派遣会社からの仕事を断る際のポイント
派遣会社からの仕事は断れるとはいえ、断る際に気をつけたいポイントがあります。
派遣会社と派遣社員はビジネスの関係だとしても、人と人とのやり取りがベースです。
以下4つのポイントを押さえて、良好な関係を築くようにしましょう。
電話の方が丁寧な印象
派遣会社からの仕事を断る方法には電話とメールがありますが、電話の方がより丁寧な印象を与えられます。
自分の言葉で説明できる電話の方が、より誠実さが伝わるでしょう。
仕事の断りを入れる場合には電話の方がよいですが、派遣会社の担当者がいつも電話に出られるとは限りません。
特に忙しい担当者であれば、なおさら電話に出られるケースは少ないでしょう。
担当者へ電話がつながりそうにないとわかっている場合には、メールによる辞退の連絡も1つの対応策となります。
辞退の連絡はできるだけ早くする
派遣会社から紹介された仕事を断る場合には、できるだけ早く連絡をしましょう。
理由は2つあります。
1つ目は次の仕事を早く紹介してもらえるためです。
派遣会社の仕事は多くの人に紹介するため、良い求人はすぐに人が決まってしまいます。
辞退するのが決まっていれば、良い求人・条件の仕事で働くためにも、次の仕事を紹介してもらいましょう。
2つ目は担当者の負担軽減です。
派遣会社の担当者は仕事を紹介した後、求人の応募に向けて仕事があります。
紹介された仕事を辞退するのであれば、早めに伝えた方が担当者の仕事が少なくすみます。
担当者の方は多くの方のサポートをしているので、お互いのためにも辞退するのであれば、早めに伝えましょう。
理由も付け加える
紹介された仕事を辞退するのであれば、必ず理由も付け加えましょう。
派遣会社の担当者としては希望する条件に合う求人として、紹介しています。
なぜ辞退するのか理由を加えれば、派遣会社側も紹介する求人がより自身にマッチしたものになるでしょう。
お礼+引き続きのサポートを伝える
紹介された仕事を断る場合、お礼と引き続きのサポートをお願いすることを忘れないようにしましょう。
派遣会社の担当者も仕事でおこなっているとはいえ、紹介した仕事を断れると様々な感情を抱きます。
反省や落胆、腑に落ちないなど人によって様々な反応をするでしょう。
派遣会社の担当者とは仕事をしていく上で、長い付き合いになる可能性があります。
より良い関係性を築いていくためにも、仕事を紹介してくれたことへの感謝や引き続きのサポートを伝えるようにしましょう。
派遣会社からの仕事を断る際の注意点
派遣会社から紹介された仕事は基本的に断れますが、いくつか注意点があります。
本章では派遣会社からの仕事を断る際の注意点を解説します。
採用後の断りはできない
基本的に派遣会社から紹介された仕事は断れますが、採用後の断りは基本的にできません。
採用後は既に契約を結んでいるケースがほとんどのため、契約上の問題で断ることは難しいと考えた方がよいでしょう。
繰り返し断りを入れると紹介が減るリスクも
仕事を断ること自体には問題はありませんが、仕事の断りが繰り返しになる場合には要注意です。
具体的には仕事の紹介が減る可能性が高まります。
派遣会社は人材を派遣して、利益を得ている企業です。
つまり人材を派遣できなければ、売上や利益は上げられません。
仕事を断る人材より、仕事を受け入れてくれる人材に仕事を紹介する方がメリットなのは明白です。
仕事を紹介しても、断られる確率の高い人材はどうしても敬遠されがちになります。
自分に合った仕事を探すポイント
派遣会社の担当者は希望やこれまでのキャリアから、適切な仕事を紹介してくれるでしょう。
派遣会社の方にすべてお任せするのも悪くはありませんが、自身に合う仕事を自分で探すのも1つの方法です。
本章では自分に合った仕事を探すポイントを解説します。
複数の派遣会社に登録する
派遣会社は数多くの仕事を持っていますが、必ずしも自身に合った仕事を持っているとは限りません。
また派遣会社にも得意・不得意の分野があります。
自身に合った仕事を見つけるポイントとしては、複数の派遣会社に登録して、求人・仕事を探すとよいでしょう。
1つの派遣会社だけに登録するより、シンプルに自身に合った仕事に出会える確率が増えます。
複数の派遣会社に登録すること自体は何ら問題ないので、自身に合った仕事を見つけるためにも登録してみましょう。
自分の中の基準に優先順位を設定する
求人・仕事は世の中に数多くありますが、様々な条件を基に絞り込みをかけています。
自身に合った仕事を見つけるためには、絞り込むための条件を明確にするとよいでしょう。
具体的には条件に優先順位をつけて、自身の中で外せない条件で求人や仕事を探すことをおすすめします。
働くための条件が明確化されていると、派遣会社の担当者も仕事がより探しやすくなります。
客観的にチェックしてもらう
客観的な視点から、自分に合った仕事を見つけてもらうのも1つの方法です。
例えば、親や兄弟、仲の良い友人に聞いてみると自分では気づかない点に気づける可能性があります。
自分の価値観だけで物事をみると、どうしても視野は限定的になりがちになるためです。
また昨今はツールで自身の適職を診断するツールもあります。
ツールは多くの統計データをもとに、診断してくれるため、非常に参考になるでしょう。
まとめ
派遣社員のメリットの1つに様々な現場で働けるというメリットがあります
裏を返すと、派遣会社が多くの仕事を抱えている証拠といえるでしょう。
派遣会社は多くの仕事・求人の中から仕事を紹介してくれますが、必ずしも紹介された仕事・求人が自身に合うとは限りません。
派遣会社から紹介された仕事は基本的に断れる一方で、断る際にもポイントや注意点があります。
今回の本記事では派遣会社から紹介された仕事を断るポイントや注意点、自身に合った仕事の探し方を紹介しました。
今後、派遣会社からの仕事を断る可能性のある方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。