派遣会社とは?派遣会社の構造や働くメリットを解説

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フリーランスや海外への出稼ぎなど、働き方はますます多様化しつつあります。
特定の期間だけ働きたい場合には、多くの方が派遣会社を選択肢に思い浮かべるでしょう。
派遣会社は短期から長期までの求人があり、期間限定で働きたい方にはピッタリです。

一方で派遣会社で働こうと考えている方の中には、

  • そもそも派遣会社とは、どのような会社か知りたい
  • 派遣会社の仕組みやメリットを知りたい
  • 派遣会社で働く上での注意点を知りたい

という方も多いのではないでしょうか。

今回は派遣会社とは何か、派遣会社で働くメリットや注意点を解説します。
派遣会社で働くことを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

派遣会社とは企業への人材派遣を事業としている会社

派遣会社とは企業へ人材を派遣して、売上や利益を上げている企業です。
2,000年以降、派遣会社は増加傾向で派遣会社の支店や営業所などは、2021年時点で約42,500カ所になります。
大手コンビニチェーンのセブンイレブンの店舗数が約21,000店(2022年時点)なので、派遣会社が現在どれだけ多いかがわかります。

参考:一般社団法人 日本人材派遣協会
参考:日本ソフト販売株式会社

様々な人材が登録

様々な人材が登録している背景には、企業のニーズが多様化した点があげられます。
以前は事務職が中心でしたが、現在では専門的な分野まで派遣社員を求める企業が増えています。
代表的な例が、エンジニアや介護士といった専門的なスキルを持つ人材です。

企業にとって、派遣会社を利用するメリットといえば、人件費を変動できる点です。
正社員として一旦雇用してしまうと、人件費が固定費となるため、企業経営を圧迫します。
一方で派遣会社を利用すれば、人材を雇用する必要がなくなるため、人件費が変動費に変わります。

多少お金はかかったとしても、専門的なスキルを持った人材を雇用しなくて良いのは企業側には大きなメリットとなっています。

給料は派遣会社から

派遣社員は派遣先の企業で業務に従事しますが、給料は派遣元の企業から支払われます。
派遣先の企業はあくまで働き先に過ぎず、雇用契約を派遣元の企業と結んでいるためです。

給料の他に残業代といった手当もキチンと派遣元の企業から支払われます。

勤務形態や業務内容は勤務先に準拠

給料や手当の支払いは雇用契約を結んでいる派遣元の企業からになりますが、働く条件は異なります。

勤務体系や業務内容は、派遣先企業の条件に従う形になります。
何時から勤務が始まり、何時に勤務が終わるのかは派遣先の勤務体系次第です。

また実際の業務内容も派遣先が要求する内容に沿っておこないます。
派遣社員として働くと雇用関係と実際の指示関係に混乱しますが、雇用関係と支持関係が異なる点は頭に入れておきましょう。

派遣会社を通して働くメリット

派遣会社に登録せずとも、短期であればアルバイトで良いのではと考える方もいるでしょう。
派遣会社を通して働くといくつかのメリットがあります。
本章では派遣社員を通して働くと得られる代表的なメリットを3つ解説します。

派遣社員として働くと社会保険が使える

派遣会社を通して働くと、健康保険や労災保険などの制度が利用可能になります。
働く上で社会保険の有無は、大きな条件といえるでしょう。
もしもの場合に活躍してくれる社会保険があるとないとでは安心感が違います。

派遣先との調整をしてくれる

派遣会社を通して働くと、派遣会社が派遣先との調整をおこなってくれます。

例えば、給料を上げてほしいといった交渉も派遣会社がおこなってくれます。
アルバイトや正社員の場合には、上長と直接交渉することになるため、やりにくさがあるでしょう。
派遣社員の場合には、派遣会社がおこなってくれるため、重い気分を味わう必要がありません。

極めて稀なケースですが、派遣先でパワハラ・セクハラなどのハラスメントを受けた場合も派遣会社が矢面に立ってやり取りをしてくれます。
直接雇用されている場合には、ハラスメントを訴えても、おざなりにされてしまう可能性も否定できません。
一方で派遣会社に雇われている場合には、きちんと派遣会社が派遣先との調整をしてくれるため、安心です。

契約先を見つけてくれる

働き口を探してくれるのも、派遣会社を通して働くメリットです。
自身の条件や適性、これまでのキャリアにあわせた求人をプロが見つけてきてくれます。

自身で働き口を見つける場合には、求人雑誌やサイトを検索して、求人を探すことになります。
仮に求人を見つけたとしても、自身にマッチするのかはかなり未知数です。

一方で派遣会社では多くの人材を派遣してきた実績もあるので、企業にどのような人物がフィットするのかを理解しています。
自身に代わり、働き先を見つけてきてくれるのは想像以上に大きなメリットです。

派遣会社で働く上での注意点

派遣会社を通して働くメリットを理解すると、派遣会社で働くのも良いかもと考えた方は多いでしょう。
派遣会社で働くのは大きなメリットがある一方で、注意点がいくつかあります。
本章では派遣会社で働く上での注意点を3つ紹介します。

同じ場所では3年以上働けない

充実した職場環境や自分に合った仕事、気の良い同僚など良い条件で働けた場合、できるだけ長く働きたいと誰もが思うでしょう。
しかし、残念ながら派遣社員は同じ場所では3年以上働けません。
派遣法で同じ事業所・同じ部署で同じ派遣社員の派遣を受けることができるのは3年までとなっています。
どんなに恵まれた環境で、派遣先から認められても3年までしか同じ場所で働けません。
仮に3年近く同じ場所で働いた場合には、そろそろ異動があることを想定しておきましょう。

ブラックな派遣会社がある

昨今、社会問題になっているブラック企業はメディアの影響もあり、徐々に数を減らしつつあります。
とはいえ、まだまだブラック企業といわれる会社は存在しており、ブラックな派遣会社もあります。
ブラックな派遣会社には以下の特徴があるので、注意をしましょう。

  • 二重派遣をおこなう
  • 社会保険に加入させない
  • 賃金の未払い

派遣会社に選ぶ際には、優良派遣事業者を基準に選ぶとよいでしょう。
優良派遣事業者とは、一定の基準をクリアした派遣会社にしか与えられない認定制度です。
国から法令遵守や充実したサポートがあると認められた証になります。

派遣会社と勤務先の会社との関係性

派遣先へ長く勤めていると、自身がどこの企業に所属しているのか意識が希薄になります。
あくまで自身は派遣会社と雇用契約を結んでおり、派遣先はあくまで勤務先の会社です。

また長く勤めていると、派遣先の会社から色々な仕事をお願いされるケースがあります。
基本的に派遣社員は、契約書に書かれた仕事しか指示できない決まりになっています。
指示された仕事に疑問を感じた場合は、派遣会社に相談してみましょう。

まとめ

派遣会社で働いている方は多いため、自身も派遣社員として働こうと考えている方も多いでしょう。
一方で派遣会社がどのような仕組みになっているのか気になっている方も多いはずです。
派遣会社とは企業へ人材を派遣することを事業としている企業であり、派遣会社で働くメリットは想像以上にあります。
派遣社員として働いてみようと考えている方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

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