「アルバイト」という単語を英語圏で使って通じなかったという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結論、「アルバイト」という発音の英語は存在しないため、英会話では通じません。
そのため、アルバイトについて英語で説明したいという人の中には、
- 「アルバイトをする」を英語で何というか知りたい
- そもそも「アルバイト」は英語圏で通じるのかどうか知りたい
- 「アルバイト」以外の働き方は英語で何というのか知りたい
- 「アルバイト」を使った英語の例文について知りたい
という人も多いと思います。
今回の記事では、「アルバイト」に関わる英語についての疑問を解決していきます。
あわせて「アルバイト」を使った英語の例文についても紹介するので、「アルバイトをする」を英語で何というか知りたいという人はぜひ参考にしてみてください。
「アルバイト」は英会話で通じる?
現在日本には多様な働き方がありますが、海外でも同じくさまざまな働き方があります。
そのため、海外に行った際や英会話で“働き方”や“仕事”について話す機会がある人もいらっしゃると思います。
日本では「アルバイト」という言葉が使われていますが、英会話でも「アルバイト」といった言葉は通じるのでしょうか。
冒頭でも述べた通り、「アルバイト」は和製英語ではないため、英会話では通じません。
「アルバイト」はどこから来た言葉?由来は?
実は「アルバイト」はドイツ語が由来です。
実際にアルバイトを辞書で引いてみると「arbeit」がヒットします。
ドイツ語で「arbeit」は仕事や労働という意味を持ち、「働く人」は「arbeiter」になります。
「arbeit」は日本でのアルバイトの意味とは若干異なりますが、日本ではアルバイトという言葉が現在の意味で定着しました。
ドイツ語が由来の日本語はあまり知られていませんが、アドレナリンやアレルギー、イデオロギー、エネルギー、カフェインなどもドイツ語が由来になっています。
他にも、人気ファミレスチェーン店で知られる「ガスト」やお菓子の中でも人気が高い「グミ」や「バームクーヘン」もドイツから来た言葉なのです。
和製英語だと思っていても実はドイツ由来の日本語は数多く存在します。
「アルバイトをする」は英語で何という?
アルバイト(パート)とは、正社員よりも短い時間の範囲で働く雇用形態のことをいいます。
「アルバイト」は英語で「a part-time job」です。
「アルバイトをする」を英語にすると、「work part-time」または「have a part-time job」になります。
ちなみに「アルバイトをする人」は「a part timer」です。
また、日本ではアルバイトと同じような働き方で「パート」という言葉がありますが、英会話でのアルバイトとパートには違いがありません。
そのため、パートの場合はアルバイトと同じ表現で問題ありません。
アルバイト以外の働き方は英語で何という?
それでは、アルバイト以外の働き方は英語で何というのでしょうか。
ここからはアルバイト以外の働き方の英語表現について紹介するので、ぜひ自分の働き方について英会話で使ってみてください。
正社員の場合
正社員は、労働契約期間の定めがないフルタイムの働き方です。
企業によっては、ジョブローテーションがあったり、勤務地の移動や時間外労働があったりする場合もあります。
そんな正社員を英訳すると、「a full time worker」または「a permanent worker」になります。
アルバイトを“部分”を意味する「part」と表現するのに対し、正社員は“全部”を意味する「full」を使用します。
また「permanent」は“永久的な”という意味があります。
契約社員の場合
契約社員とは、定められた雇用期間の間だけ働く雇用形態のことです。
契約の際は「有期労働契約」を結びますが、労働基準法には原則として雇用期間は3年になっています。
そんな契約社員を英訳すると「a contract worker」または「employee」です。
「contract」には契約という意味があります。
派遣社員の場合
派遣社員とは、派遣会社と雇用契約を結び、派遣会社から紹介された企業で働く雇用形態のことをいいます。
給与の支払いなどは派遣会社から実施されるのが特徴です。
そんな派遣社員を英訳すると「a temporary worker」または「employee」です。
「temporary」には“臨時”という意味があります。
「アルバイトをする」の例文を紹介
ここからは、「アルバイトをする」に関する例文を紹介します。
今回は、以下の2つの英訳について考えてみることにします。
- トムと一緒にアルバイトをする。
- 大学のときにレストランでアルバイトをしていました。
ぜひ、英会話でコミュニケーションする際の参考にしてみてください。
2つの例文を英訳した場合
2つの例文を英訳すると、以下のようになります。
- トムと一緒にアルバイトをする。
→I work part-time with Tom.
先ほど説明した、アルバイトをする「work part-time」を使います。
- 大学のときにレストランでアルバイトをしていました。
→I worked part-time at restaurant when I was in college.
「アルバイトをしていました」と表現する場合は、「work part-time」を過去形にして「worked part-time」にします。
実際によく使われている別解
2つの例文を英訳すると先ほどの通りですが、アルバイトとして働いていたとしても、実際には“アルバイト”などの雇用形態は出さない場合も多く見られます。
- トムと一緒にアルバイトをする。
→I work part-time with Tom.
⇒I work with Tom.
- 大学のときにレストランでアルバイトをしていました。
→I worked part-time at restaurant when I was in college.
⇒I worked at a restaurant in college.
このように“アルバイト”などとは言わずに、単に「一緒に働いている(work with~)」または「働いていた(worked)」という場合もあるので、覚えておくと便利です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
アルバイト「arbeit」は和製英語だと思っている人も少なくありませんが、ドイツ語が由来なので、英会話では通じません。
そのため、英会話で使用するときは、正しい英語に直す必要があります。
「アルバイトをする」を英語にすると、「work part-time」または「have a part-time job」になります。
多様な働き方がある現代ですが、正社員や派遣・契約社員、アルバイトなどは英語圏内でも共通の働き方です。
ぜひ、正しい英語を使って働き方についてコミュニケーションしてみましょう。