「アルバイト許可証」とは、高校からアルバイトの許可が出ていることを証明する書類のことです。
アルバイト許可証を貰うためには、高校へ「アルバイトの許可願い」を提出する必要があります。
このアルバイト許可証があれば、アルバイトが禁止されているまたは申請があった場合のみ許可するという高校でも、アルバイトをすることができます。
しかし、これからアルバイトの許可願いを書こうと思っている人の中には、
- アルバイト許可証とは何なのか知りたい
- アルバイトの許可願いの記入は誰がするべきなのかについて知りたい
- アルバイトの許可願いの「理由欄」には何を書いたらいいのか知りたい
という人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、「アルバイト許可証とは何なのか」や「アルバイトの許可願いは誰が記入するのか」についての疑問を解決します。
あわせてアルバイトの許可願いに記載する理由の例文も紹介するので、アルバイトの許可願いの理由欄に何を書いたらいいのか分からないという人はぜひ参考にしてみてください。
アルバイト許可証とは?
冒頭でも述べた通り、アルバイト許可証とは「高校からアルバイトの許可が出ている」ことを証明する書類のことをいいます。
アルバイト許可証は、アルバイトが禁止されているまたは申請があった場合のみ許可するという高校でアルバイトをしたいときに必要になります。
このアルバイト許可証は生徒本人が高校側にアルバイトの許可願いを提出することで発行されます。
ちなみに、新聞配達や芸能関係など一部中学生でも認められているアルバイトがありますが、法的にはアルバイトは高校生から許可されています。
また、原則としてアルバイトが許可されていない高校で申請をせずにアルバイトをしているのがばれると、アルバイト先が解雇になるのはもちろん最悪の場合は停学処分になるので注意が必要です。
アルバイトの許可願いの記入者は親?子ども?
アルバイトの許可願いは生徒本人が記載しても保護者が記入しても構いません。
しかし実際には、家庭の経済的な理由や親の事情によってアルバイトを申請することがほとんどなので、保護者が記入する場合も多くあります。
また、保護者がアルバイトを許可していることが大前提です。
そういった意味でも保護者が記入することが多い理由の1つです。
アルバイトの許可願いには「アルバイトをする理由」を記載しなければならない
アルバイトの許可願いには、アルバイトをする理由を記載する欄があります。
理由次第では、アルバイトの許可がおりない可能性もあるため、理由欄にはアルバイトをしたい正当な理由を書かなければなりません。
例えば、「遊ぶためのお金が欲しいから」「ゲームを買うためのお金が欲しいから」などの理由では、許可はおりない可能性が高いです。
本来、高校生は学業が第一に優先されるべきことです。
そのため、アルバイトすることによって学業がおろそかになると思われると、許可がおりにくくなります。
また、成績が悪すぎるのもアルバイト許可が得られない原因の1つです。
理由欄には、学業に励むうえで、家庭の経済的な理由や親の事情、進学や社会勉強のためなどの正当な理由を書く必要があります。
アルバイトの許可願いに記載する理由の例文を紹介
では、実際にどのような理由を書けばアルバイト許可証が貰えるのでしょうか。
ここからは、アルバイトの許可願いに記載する理由の例文を3パターン紹介します。
これからアルバイトの許可願いを提出する、アルバイトの許可願いの理由欄に何を書いていいか分からないという人は、ぜひ例文を参考にしてみてください。
例①保護者が記入する場合
いつも〇〇がお世話になっております。
この度、娘の〇〇にケーキ屋のアルバイトをさせたいと考えています。
○○は、幼少期からパティシエになるのが夢で、高校卒業後は製菓衛生士の資格が取得できる京都の製菓専門学校への進学を熱望しています。
京都は老舗洋菓子店や有名な洋菓子店も多いため、県外ではありますが、製菓を学ぶ上で有利になると考えています。
しかし、2年生の製菓専門学校は300万円近くの学費が必要になる上京都での下宿代もかかるので、現在の経済状況では進学を断念せざるを得ない状況です。
私どもとしては、○○にはどうしても京都の製菓専門学校に入学して夢を叶えて欲しいと思い、今回申請いたしました。
ケーキ屋でアルバイトをすることで、接客マナーや礼儀などの社会勉強もしてほしいと思っております。
どうか許可をいただけますよう、よろしくお願いします。
例②保護者が記入する場合
この度、娘の〇〇へのアルバイトの許可をいただきたく、申請いたしました。
○○は、6年制大学への進学を希望しており、将来は薬剤師になりたいと強く意気込んでいます。
しかし、6年制の大学となると学費もそれなりにかかるので、現在の経済状況では厳しいのが現実です。
そこで、勉強に支障が出ない範囲で土日のみの4時間程度アルバイトをさせたいと考えております。
万が一、本人の学力が下がってきたり体力的に厳しいと判断したりした場合は、辞めさせる覚悟です。
本人にはアルバイトと勉学の両立について指導してまいりますので、許可いただけますよう、どうぞよろしくお願いします。
例②生徒が記入する場合
この度、私〇〇は家計の経済的な理由により、アルバイトの許可をいただけるよう申請いたします。
昔から母は体が弱く、父はコロナの影響で転職を余儀なくされ収入が下がってしまいました。
そのため、アルバイトをすることによって少しでも家計に貢献できればと考えております。
アルバイトをする上で、学業に支障が出ないようこれまで以上に努力しますので、どうぞよろしくお願いいたします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
高校生の中には、経済的な理由や進学・社会勉強のためにアルバイトをしたいという人も少なくありません。
法的には原則として高校生からアルバイトが許可されていますが、高校によっては禁止されていたり申請が必要だったりします。
申請が必要な場合は、アルバイト許可願いを高校に提出してアルバイト許可証を貰わなければなりません。
また、このアルバイト許可願いにはアルバイトをしたい理由を記載する欄がありますが、学業を第一とすることを前提に正当な理由を書くことが大切です。
ただし、嘘を書くのは良くありません。
現在の状況を正直に記載してアルバイト許可証を貰ってからアルバイトを始めるようにしましょう。