派遣会社にも社会保険はある?加入の条件や内容を解説

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企業に所属して働くことで得られるメリットは何も給料だけではありません。
健康保険や雇用保険などの社会保険に入れるメリットがあります。

派遣会社で働こうと考えている方の中には

  • 派遣会社にも社会保険があるのか知りたい
  • 派遣会社で社会保険に入るための条件を知りたい
  • 社会保険に加入する際の注意点があるのか

という方も多いのではないでしょうか。

今回は派遣会社にも社会保険はあるのか、加入の条件や注意点について解説します。
派遣会社を検討しており、社会保険の部分が気になる方はぜひ本記事を参考にしてみてください。

派遣会社にも社会保険あり

結論から先にいいますと、派遣会社にも社会保険はあるので安心していただければと思います。

社会保険は将来やもしもの際に役立つため、普段は中々意識する機会はないかもしれません。
しかし、実際問題として社会保険のあるなしでは安心感が違うでしょう。

本章では派遣会社で用意されている社会保険の詳しい内容を解説します。

健康保険

健康保険は保険証という形で目に見えるため、一番身近な社会保険かもしれません。
健康保険はケガや病気の医療費負担を抑える効果があります。
本来であれば、数万円から数十万円する医療費が3割負担にとどまっているのは健康保険のおかげです。

また高額な医療行為を受けた場合、私たちが支払わなければならない費用には実は上限があります。
上限があるのも、健康保険のおかげです。

健康保険は私たちにとって、一番身近で感謝する機会の多い社会保険といっても過言ではないでしょう。

雇用保険

雇用保険は普段は活躍する機会があまりない社会保険です。
もしかすると、一生活躍の機会がない方が良い社会保険といえるかもしれません。

雇用保険が効果を発揮するときは、企業が倒産したときやクビになったときです。
いわゆる失業保険として、一定期間もらえるお金になります。

雇用保険はもしもの際のセーフティーネットの役割があります。

介護保険

人はいつか必ず“老い”がやってくるときがきます。
老いたときに活躍するのが、介護保険です。

介護保険では要介護認定を受けると、介護サービスが1割負担に抑えられます。
介護保険のおかげで、介護サービスを受けられるという方も多いでしょう。

もしかすると今後はテクノロジーの進化で、“老い”を遅くすることができるかもしれません。
ですが、セーフティーネットとして、必要な社会保険といえるでしょう。

厚生年金保険

将来、もしもの際に活躍するのが厚生年金保険になります。

厚生年金保険は、年金と名のつくことから想像できるとおり、65歳から支給される年金となる保険です。
また病気もしくはケガによる障害のため、働けなくなってしまった場合に支給される障害年金にもなる保険です。

今すぐ活躍するケースは多くありませんが、将来にわたって安全を保障してくれる保険になります。

労災保険

労災保険、正式名は労働者災害補償保険となります。
労災保険はもしもの際に支給されるタイプの保険です。

業務が原因で発生したケガや病気に対して、保証する保険になります。
ケガや病気による後遺症や死亡した場合の保証も労災保険がおこなってくれます。

また通勤中の事故にも労災保険が適用可能です。

派遣会社で社会保険に入る条件

派遣会社で働けば、誰でも社会保険に入れるとつい思ってしまいますが、加入には条件があります。
派遣会社の社会保険が使えるかと思ったけど、実は使えなかったでは話が変わってくるでしょう。
本章では派遣会社の社会保険に入る条件について解説します。

健康保険

派遣社員が、医療費の負担が3割に抑えられる健康保険に加入するには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 契約期間が2ヶ月を越える、もしくは2ヶ月を超える見込みあり
  • 契約期間の勤務時間及び労働日数が一般社員の3/4以上を働いている

例えば、一般社員の月の労働日数が28日だったとしましょう。
契約期間が2ヶ月を越え、一般社員の3/4なので21日以上働いていれば、健康保険に加入できます。

雇用保険

倒産や失業時のセーフティーネットとなる雇用保険は、以下の条件を満たせば加入ができます。

  • 31日以上の雇用、もしくは31日以上の雇用になる見込み
  • 1週間の労働時間が20時間以上

条件的には短期の場合には、雇用保険への加入は難しいでしょう。
また1週間で働く時間が短い場合も同様です。

介護保険

介護サービスを1割負担で利用できる介護保険への加入条件はシンプルです。

  • 40歳以上かつ健康保険へ加入していること

介護が想定されているので、40歳以上でなければ介護保険へは加入できません。
また健康保険へ加入していることが第一条件です。
健康保険へ加入していない場合には、まず健康保険への加入を目指しましょう。

厚生年金保険

厚生年金保険の加入条件は、健康保険の加入条件と同じです。
厚生年金保険へ加入したい場合には、健康保険の加入ができるようにしましょう。

労災保険

労災保険に関しては加入の条件はなく、派遣会社に勤めた時点で自動的に加入されます。
また他の社会保険は、保険料負担が企業と折半など負担があるのに対して、労災保険は派遣社員側に負担はありません。
企業側が全額負担をしてくれる社会保険になります。

派遣会社の社会保険に関する注意点

派遣会社の社会保険を利用するには、加入条件の他にいくつかの注意点があります。
本章では以下4つの注意点をピックアップして、紹介します。

  • 扶養の場合には基準を超えないようにする
  • 派遣会社の社会保険が適用
  • 手続きに必要な書類は自分で準備
  • 派遣会社の社会保険が使えるのは契約期間内

扶養の場合は基準を超えないようにする

派遣会社で働いている方の中には、どなたかの扶養に入って働いている可能性もあるでしょう。
例えば、夫の扶養に入りながら、派遣会社で働いているというケースです。
扶養に入っている場合には、社会保険の加入基準を超えないように注意をしましょう。

前章で紹介したとおり、社会保険には加入の基準があります。
逆にいうと、基準を超えてしまうと、加入義務が発生してしまうのです。

扶養に入っている場合には、加入の基準を超えないように注意が必要になります。

派遣会社の社会保険が適用

派遣社員として働いていると、様々な企業へ派遣されるケースが少なくありません。
ときには同一の企業へ長く派遣されるケースもあるでしょう。

どこの企業に派遣されている場合でも、社会保険は派遣会社の社会保険が適用されます。
派遣会社で働いている方の中には、派遣先企業の社会保険に加入すると勘違いしてしまう方も少なくありません。

あくまで契約を結んでいるのは派遣会社なので、派遣会社の社会保険に加入します。

手続きに必要な書類は自分で手配

分業で進んでいる昨今では、専門外の業務は専門職の方がおこなってくるとつい思って
しまいがちです。

社会保険の加入に必要な書類、「雇用保険被保険者証」「年金手帳」などの準備も誰かがやってくれると思っている方も多いでしょう。

残念ながら、社会保険の加入に必要な書類は自身で用意する必要があります。
社会保険の加入に必要な書類は、退職時に必ず受け取るようにしましょう。

派遣契約の終了=派遣会社の社会保険が使えない

派遣会社の社会保険が使えるのは、あくまで派遣会社と契約している間に限ります。
派遣契約が終了した場合、派遣会社の社会保険は使えなくなります。

派遣会社に登録しているだけでは、派遣会社の社会保険は使えず、契約している必要があります。
派遣契約の終了に伴い、派遣会社の社会保険が使えなくなった場合には国民保険に切り替えましょう。

まとめ

企業で働くと給料やボーナス、社会的地位の他に社会保険が使えるメリットがあります。
派遣会社で働こうと考えている方の中には、派遣会社にそもそも社会保険があるのか、加入はできるのかと不安を感じている方も少なくないでしょう。
派遣会社にはしっかりと社会保険が完備されており、社会保険に加入するには条件を満たす必要があります。
派遣会社で働こうと考えている方は、ぜひ本記事で派遣会社の社会保険とは何か、加入できるのかを確認していただければと思います。

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